EDITORS EYE

2021.04.07

vol.2 RIDERS JACKET

エディターの視点でリップヴァンウィンクルの魅力を紹介する連載の第2回は、春夏コレクションについて。デザイナー大野雅央の思い入れの強いアイテムや着こなしについても語ってもらった。
LINEN JERSEY RIDERS
毎シーズンのコレクションはテーマを設けるのではなく、日常生活から生まれるアイデアをデザインに落とし込んでいる。「映画からイメージを膨らせていた時代もありましたが、ブランドのスタイルが確立してからは日常目線になりました。今は機能性のようなものが重要になってきました。洋服のシルエットとしてはタイトなものが多いので、ストレッチ素材で快適に着こなせるように配慮しています」(大野)。今シーズンのメインビジュアルに起用してるリネンジャージー素材のライダースジャケットは、今のリップヴァンウィンクルを象徴するアイテム。
リネンジャージーのライダースはリラックス感のある着こなしで

DETAIL

「ライダースは好きで、時代やシーズンに関係なくラインナップしています。今回はストレッチ性が高いリネンジャージー素材を使用して、コンパクトながら動きやすい、満足のいく一着になりました」(大野)。今季のものは秋冬にレザーで作ったデザインの素材を変えたアップデート版。リネンジャージーは麻と綿のよさを掛け合わせた素材で、リップヴァンウィンクルのオリジナルテキスタイルだ。この日は60/40クロスのワイドパンツをコーディネート。ロークロッチのテーパードシルエットで、ワイドながらスッキリ見える。足もとは定番のスニーカーブーツを合わせて、スポーティなニュアンスを添えた。
「ストイックなアウターだから、インナーはTシャツやニット、ボトムはワイドパンツ、スウェットパンツやショーツなど、リラックス感を入れて着こなすのが流儀です」(大野)。ワイドパンツのほか、最近、大野が提案しているジャージーパンツとショーツのレイヤードスタイルもおすすめだ。ちなみにこのショーツはライダースと同じリネンジャージー素材。デザイン性の高いアイテムをセットアップで展開するのもリップヴァンウィンクルの得意とするところだ。
今回のライダースのようなアップデートアイテムも増えているが、半分以上は新しいデザインでコレクションを構成する。「メンズはマイナーチェンジの積み重ねでいいと僕自身は思っています。ただ、長年のファンの方にも新鮮なモノをお届けしたいので、毎回全力でやっています」(大野)。オリジナル素材にも力を入れ、同一素材で4~5型を展開して、セットアップで楽しめるような提案にも余念がない。「レザー製品ではないのに“レザーを着ているような感覚がある“と、顧客の方に言っていただいたことがあって。そのイメージは自分も大切にしていたのでうれしかった」(大野)。ユーザーの声にも耳を傾け、これからもリップヴァンウィンクルは進化していく。

EDITORS PROFILE

Hisami Kotakemori

小竹森久美。1980年代からファッション雑誌でエディター、ライターとして企画、執筆に携わる。渋カジや裏原宿ムーブメントをリアルタイムで取材した経験を活かし、現在はウェブメディアも手がける。ファッションやカルチャー、インタビュー記事などを中心に今も現場主義で仕事に向き合う。

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